レインマン

『レインマン』は、自由奔放な青年が、自閉症の兄と出会って変わっていくという1988年に公開されたアメリカ映画です。非常に人気かつ有名な作品で、あるシナリオスクールなどではよく勉強の教材として使われております。それだけ、物語としてしっかりと出来あがっており、なおかつ映像としてもいい作品だということなんですね。トム・クルーズはそんな親父の遺産目的にやってきた自由過ぎる弟を演じていました。そして、本作品は第61回アカデミー賞と第46回ゴールデングローブ賞、さらに第39回ベルリン国際映画祭において作品賞を受賞し、日本においても舞台化され、レイモンド役に橋爪功、チャーリー役に椎名桔平を起用して話題になっておりました。

ストーリー

 チャーリーは高級車のディーラーをしてるのですがが経営が思わしくなく、そんな彼のもとに長い間没交渉になっていた父の訃報が届きます。遺産目当てに故郷にかえったチャーリーは、車とバラ以外の財産が自閉症の兄レイモンド《ダスティン・ホフマン》への信託財産として運用されることを知ります。遺産を手に入れようと、チャーリーはレイモンドが入所している施設から強引にレイモンドを連れ出し、ロサンゼルスに戻ろうとしますが、その道中でレイモンドの持つ特殊な才能と、幼い頃に彼と交わした交流を思い出すのでした。

キャスト

  • レイモンド・バビット ダスティン・ホフマン 野沢那智 富山敬
  • チャーリー・バビット トム・クルーズ 堀秀行 山寺宏一
  • スザンナ ヴァレリア・ゴリノ 勝生真沙子 松本梨香
  • Dr.ブルーナー ジェリー・モレン 納谷悟朗 大木民夫
  • ジョン・ムーニー ジャック・マードック
  • サリー・ディブス ボニー・ハント

スタッフ

  • 監督:バリー・レヴィンソン
  • 製作:マーク・ジョンソン
  • 製作総指揮:ピーター・グーバー、ジョン・ピーターズ
  • 原作・シナリオ:バリー・モロー
  • 撮影:ジョン・シール
  • 音楽:ハンス・ジマー
  • 日本語字幕翻訳:戸田奈津子
  • 日本語吹替翻訳《ビデオ版》:酒井洋子

プロダクション・ノート

 サヴァン症候群のキム・ピークがレイモンドの元ネタであると言われています。キムと面会した作家のバリー・モローがその能力に驚愕し、小説を書きあげた。

 当初、ホフマンは弟の役だったのですが、兄の役柄に大きな感銘を受け、自分が演じることを直訴したのです。何度もキムに面会し、役作りに励みました

 床に落ちた爪楊枝の数を瞬時に覚えてしまうキム・ピークの事実に関してもそのまま映画のエピソードとして出てきます。ただし自動車運転などは困難を極めたといいます。

 公開後に有名となったキムは、しかしなんら生活を変えることなく、毎日を図書館で過ごし、小説から図鑑、電話帳、アドレスブックまでを軒並み読破して、暗記するという日課を死ぬ日まで続け、58歳で没しました。

感想

自閉症というよりはサヴァン症候群なのではないかと思っていまいました。

出演のオファーをダスティン・ホフマンにした時はチャーリー役だったけれども、彼がシナリオを読んだ後になってレイモンド役を希望したいう話を何かの記事で読んだ記憶があります。そこを考えて見ていると、確かにチャーリーが自体が主役として企画されたシナリオの作品だと思えてしまいます。それにもかかわらずしっかりアカデミー主演賞を受賞してしまう、まさに入魂の演技でした。

「main man」と「rain man」の語が韻を踏んでおり、それぞれ親友、レインマンの意味があることにはすぐに気づきました。

 チャーリーの遠い記憶「レイン・マン」が兄の名「レイモンド」であったとチャーリーが気づいた時点でいきなりチャーリーの心がレイモンドを受け入れ始めます。

旅の終わりにレイモンドがチャーリーを「メイン・マン《親友》」と呼び、人に体を触られるのを極端に嫌っていたレイモンドの額にチャーリーが自分の額を摺り寄せるのをレイモンドが黙って受け入れる場面、この一瞬のために二人の1週間の旅があったのだと思った途端涙腺が壊れてしまいます。見終えた後に余韻というには余りにもモヤモヤとしたものが残ります。

驚くべき映像美! トム・クルーズ主演映画「オブリビオン」とその他トム主演映画を紹介するゼッ!!